山崎寿人さんの本。
この本と出会ったのは社会人になって少ししてから。
平日は激務をこなし、休日は図書館通いをしていた頃でした。
・全く違う価値観
最初に読んだ時は、一般的な価値観ではなく独自の幸せの形を追求し、豊かな気持ちで暮らす様子がとても新鮮でした。
しかし、ちょうどその頃の私は働くことが生き甲斐のようになっていた時期。
稼ぐこともお金を貯めることも大事だけど、それより仕事で自分の成長や世界が急加速で拡がる快感が楽しすぎて。
著者の話も半分物語のようにしか捉えていませんでした。
でも、頭の片隅にいつもこの本があったのです。
・次の出会い
時は流れて、家族を持ち、仕事も変わり、働き方も落ち着いてきました。
『あるもので暮らす』
『少ないお金で幸せに暮らす』
を、意識し生活が劇的に楽しく幸せに満ち始めたころ。
何気なく入った古本屋さんで、たくさんの書籍が並ぶ中、目に飛び込んできたのがこの本でした!
迷うことなく即購入!
読み返してみると、学生時代に読んだときより作者の人生観にとても共感できました。
ゲームのように3万円の中でいかに豊かに生活を楽しむか。
そのためには他人の評価や価値基準、判断などは不要。
全ては自分自身が1番楽しく暮らせるように取捨選択し、判断し、行動すること。
この本を読むと、子供達の成長に伴う食費や教育費、老後の年金生活など、お金の心配が出てくるところを創意工夫で楽しんじゃえ!と思えてくるから不思議です(笑)
・まとめ
本が出たのが2012年頃。
本の中の食料品や日用品の値段を見て,あの頃と比べると物価が上がったなぁと感じます(笑)
それでも、著者の価値観は全く色褪せない。
今だからこそより多くの人に共感される価値観なのかも?とも思います。
滅多に本を購入しない私ですが、この本はおそらく20年くらいは手元に置いておいて、定期的に読み返すと思います。
限られたお金の中、私らしく楽しく豊かな生活を最大限に過ごしていきたいです。