・漠然とした不安を抱えて
お金を使う恐怖症を克服した話は以前にも書きました。
しかし、老後の不安が完全に取り除かれたわけではありませんでした。
「いくつまで生きるかわからない」
「年老いたら頼れるのは子供達だけだが、金銭的な負担はかけたくない」
「医療費や介護費や施設に入るにはどのくらいかかるだろう」
挙げ出すとキリがないくらい色々と気になります。
今の時点で調べられることはある程度調べて、それでも老後の不安は数ヶ月に1度急に顔を覗かせるのでした。
・偶然目にしたお悩み相談ページ
老後の不安がたまに頭をよぎる中、たまたま読んだ主婦向け雑誌の中で、お坊さんが読者の悩みに答えるページを目にしました。
『貯金を頑張っているが老後が不安で仕方がない』
私が書いたのかと思うくらい完全に一致する悩みが書かれていました。
その悩みに対する回答が、
『無いなら無いなりに暮らすことを楽しみましょう』
という主旨のものでした。
それを読んで、なんだかストンとその言葉が腹に落ちたのです。
(↑このイラストやさんの目から鱗のイラスト大好きw)
お金を使わなくても楽しんで生活する知恵はたくさんある!
お金はあって当たり前と思っていたけど、それは先入観であり、自分の楽しめる範囲でお金を使わずとも幸せに生きられる!
そう思えるようになって、老後の不安は消えました。
・暮らしの工夫をしながら妄想も楽しむ
無いなら無いなりに…に感銘を受けてから、これから老後までの生活はずっと未来への取捨選択をする学びだと考えるようになりました。
例えば、もし炊飯器が壊れたら買い直すのではなくお鍋で炊けるようになっておこう、要らなくなった布物は繕って他に使えないか、もしくは雑巾として使いきろう、子供達とのレジャーも遊園地に行くより生活の知恵を学べるキャンプにしよう、旬の安くて美味しい野菜を美味しく調理しようなどなど…まだまだ勉強中ですが、明らかに以前より毎日の充実度合いが変わってきました。
50代になったら庭を9割畑にして、今より沢山の野菜や果物を育ててみよう、自分たちで家をリフォームしてみようなどといった妄想も楽しいです。
・まとめ
老後、突き詰め過ぎて夫婦2人で仙人のような生活を送っているかもと思うとフフフと楽しみに感じると同時に、そこまで突き詰めなくても…と苦笑する自分がいます。
どちらにせよ、その時使えるお金で最大限に楽しめるおばあちゃんになっているだろうなぁと思うと楽しみで仕方ありません。
子供達にも今も未来も人生楽しんでいる姿を見せられたらいいなと思っています。